美しさと実用性のロープワーク
先日、屋外での仕事の際、ロープをピーンと張り、ある程度テンションをかけたまま柱に結える必要がありました。体重をかけて、ロープを張り、グッと体で支え腕で抑えながら、柱にぐるぐる巻いたり、いろんなところに引っ掛けたりして、なんとか結びました。けれど、ピーンと張ったはずのロープは、だらりとたるんでいるのでした。フゥ。
そこで、登場したのが、僕の数年先輩の上司でした。ちょっとした情けなさを感じながら、僕は結わえたロープをほどき、もう一度初めからやり直し。上司にやっていただくとにしました。僕は、もう一度ロープを張っていきます。
「ロープのここ持って、ピーンと張ってでけろ。」
言われた通りに、ピーンと張りながら、どうやるのか見ていると、ロープで輪を作り、柱の下部をくぐらせて、作った輪に通したのでした。そのあと、ロープをその上司が引くと、なんと驚いたことに、さらにロープが引き締まっていくのです。僕が保持しているテンションもさらに高くなり、ぐいぐいとロープは締まりピーンと張られていくのでした。ある程度、テンションが張られたところで…、
「ゆるまねぇように、ここを抑えででけろ。」
と言われ、その通りに抑えながら、今度は何をするのかをよぅく見ていました。今度はどこに結び目を作るかを見極めて、ちょうどいい柱の出っ張りを見つけ、美しく結わえたのでした。ロープがきちんと整って無駄がない結わえ方でした。
すごいなぁ。かっこいいなぁ。実用性もありそうだ。どこで身につけたんだろう。僕もできるようになりたいなぁ。そんな思いが瞬時に湧いてきました。
「どこかでロープワークは教わったんですか?」
聞いてみると、子どもの頃にボーイスカウトに参加していて、そこで教わったロープワークに興味を持ち、自分でも日常生活からそれらを使うようにしてきた、とのことでした。
僕はフライフィッシングで、いくつかの糸の結び方を身につけました。フライとティペットの結び方、フライラインとティペットの結び方、ティペットとティペットの結び方、それらは最初は教本を見て覚え、実戦でフライフィッシングの楽しさを感じながら、何度も何度も繰り返して身につけた結び方です。しばらくフライフィッシングはしていませんが、きっと少しやれば体が思い出すような気がします。
興味を持ったので、今がチャンスと、ロープワークの書籍を購入しました。ユーチューブにも、ロープワークの動画はたくさんあるものですね。動画で見ると、なるほどなぁと感心させられる結び方が多くあります。
先輩上司が使っていた結び方も載っていました。「締め結び」というそうです。僕があの時に見たやり方とは違う(輪の作り方)ですが、原理は同じようでした。そのほかにも、「へぇ。そんなロープの使い方があったかぁ。」と感心させられる結び方も多く載っていました。その中でも、「もやい結び」や「よろい結び」は、身につけようと思います。
覚えて身につけて日常で使用できるようになるまで、練習を習慣にしようと思い立ったのでした。
読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。