フライフィッシング日記 フィッシングベストを妄想する

記録

フライフィッシング再開を夢見て

フライフィッシングのススメ

フライフィッシングのススメ2

自動車を走らせると、美しい渓流がその姿を現します。渓相の美しさは、筆舌しがたいものがあります。運転中でも、心が奪われます。頭の中では、妄想が始まります。大きな岩に隠れて、キャスティングをして、あの大きな淵にフライを落としたら…尺イワナが飛び出してきそうだなぁ。フライは、アダムスかなぁ。…なんて想像してワクワクしてしまうのです。下流域を運転すると、鮎釣りの愛好家が竿を出していて、「あぁ、釣りっていいなぁ、夏の風物詩だなぁ。」「この渓流で美しくフライをキャスティングできたら素晴らしいだろうなぁ。」と想像するのでした。

フィッシングベスト

フィッシングベストは、フライフィッシャーのこだわりが現れるタックルです。チェストバックやショルダーバックを使用するのも、それはそれでフライフィッシングらしいスタイルのように思います。僕自身は、チェストバックやショルダーバックを手に取る機会もなく実際に使っている方を見かけることがなかったので、ちょっと距離がある感じです。

Fox Fireのメッシュベストを愛用していました。パタゴニアのフィッシングベストやSimmsのフィッシングガイドベストも併用しています。気温や気分など、シーズンによって変えたりしていましたが、一番僕にとって実用性に合っていたのが、メッシュベストでした。(実際は、気温によって変えても、ほとんど効果はありませんでした。今ならば扇風機付きのベストなどがあれば、熱中症対策になるかもしれません。)

ベストへの収納は、最重要事項

フィッシングベストに何をどこに入れるのかというのは、フライフィッシングをする上で、最重要事項です。「あれ?ない?どこだっけ?」と渓流で、慌てふためき、あちらのポケットこちらのポケットを探し、見つからなくて焦り、挙げ句の果てには釣りができないなんていう想定外の事態はどうしても避けたい。

釣りができない…

実は、何度かそういった経験があります。現地に行ってウェダーを着用し、ベストを着込み、ロッドを準備し川へと降りていきます。さてリールを装着しようとしたその瞬間、「あれ?あれ?あぁ!リールがない!」と気づくあの真っ暗になる瞬間。”そうだ。昨日ラインの手入れをしたまんまだった。”とか、”リーダーがなくて買わなきゃと思っていたのに、忘れてた!”とか、”ベストを変えてきてしまった。メッシュベストに入れたままだった!”なんていう具合です。
特にも、フライフィッシングは、道具が多い釣りです。たくさんあるポケットにきちんと効率良く使えるように、必要なものは納めていたい。
必要な物を探し、見つかるにせよ見つからないにせよ、あちらこちらを探す間に、フライボックスが落ちてしまい、そのままフライが流されて…なんてことも、過去にはありました。もう踏んだり蹴ったりです。
フライフィッシングをする贅沢な時間は、フライラインが描くループのように、できるだけ自然の中でゆったりと美しく行いたい。魚との生きていることのやり取りを感じたい。焦ったりイライラしたりする状態は、フライフィッシングで感じられる楽しさや喜びが得られません。フライフィッシングの優雅で贅沢な時間を、つまらなくするだけです。そんなことは、どうしても避けたい。

事前の準備が大切

左胸には、ティペットを2〜3種類入れていました。右手に取り、左指でティペットを引き出しクリッパーを右手の親指と人差し指でつまんでカットするためです。右胸には、リーダー3〜4袋を入れました。リーダーをフライラインに結ぶのには多少時間がかかります。できれば、前日に済ませておきたい作業です。現場では、少し離れた広い場所で両手を使って、しっかりと作業をすることになります。(結びの処理が甘いとさらに大変なことになります。)左胸には、フライパッチを付けて、ドライフライを乾かします。移動する時には、フライロッド(竿)を右手に持つので、主に左手で行うことの多い作業は、右側にセットするようにしました。左手を使うことが多かったのは、ドライシェイクの使用です。ドライシェイクは、浮力のなくなったフライの浮力を復活させるために使います。ケースの中に、水気を切ったドライフライをティペットがついたままで入れて左手でシェイクします。釣った後のランディングネットは、左手で柄を握ります。釣れた後は、水の中で魚体を左手で押さえて、右手でフォーセップを使って魚に負荷がかからないように、フックを外しリリースします。(のちに返しのない謂わゆるバーブレスフックを使うようになったので、ネットを使わなくてもリリースが簡単になりました。バレやすいですが。)リーダークリッパー(ハサミ)のように利き手による作業になるものは、左側につけることになります。水温計は右胸に。特に水に落ちることが心配されるものは、きちんと紛失防止用のガイドを付けます。フライボックスは、左右の大きなポケット部に入れます。内側のポケットには、ストマックポンプなども入れました。ストマックポンプで内蔵の内容物を調べ、それに合わせてフライを選択しようとしていた時期もありますが、ポンプの使い方が下手で魚に負担をかけているだけだと感じて、使わなくなりました。

フライフィッシングから教わった

僕がフライフィッシングから学んだことの一つは、一つ一つの作業を落ち着いて楽しんでしっかりとやることが、楽しさにつながるということです。
イライライしたり焦ったりはしません。それは、フライフィッシングを続ける中で、きちんとファスナーを閉じていなかったために、フライボックスが落ちて大変なことになったり、移動する際にきちんとフライをフックにかけずに歩いたために、転倒しゴアテックスのウェダー、ロッドにも傷がついてしまったりと失敗をしてきたからなのでした。

楽しく良い時間を過ごすために必要なことは、フライフィッシングも日常生活も似た部分があると考えています。大切なことはフライフィッシングから教わりました。これもまた、フライフィッシングの魅力の一つです。

読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。

 

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