【失敗談】フックが刺さってしまった
フライタイイングについて妄想しながら思い出したのでした。「あぁ、フックが足の裏に刺さって大変なことになったことがあったなぁ。」と。
フライフックの性能の良さを身を以て知る
当時一人暮らしをしている部屋には、フライタイイングコーナーがを設けていました。フライタイイングがすぐにできるように様々な道具をその机の周りに配置していました。
大切なことは、フライフィッシングから教わった
フライフィッシングを通じて、楽しむためには様々なことを一つ一つきちんとしないと良い時間は過ごせない、良いパフォーマンスを発揮できないことを学びました。フライタイイングについても手を抜けば面白さも半減です。楽しんでヤマメが飛び出してくるイメージにワクワクしながら、真剣に巻きます。たとえ釣れなくても、真剣に巻くからこそ、次への改善点も思いつきます。きちんとしたフライを巻きたいから、マテリアルの始末はきちんとしないと次回困ることになります。
巻く段階からきちんと片付けながらタイイングをしていたつもりだったのですが…、何かの拍子にフックが落ちていたのでしょう。「イテッ。」と思い、足の裏を見ているとフックが刺さっていたのでした。
釣り針の性能の良さ…釣った魚を逃がさない
当時はまだ、返しのついているフックを使ってフライを巻いていました。刺さった通りに抜こうとすると抜けません。「イテテテテ。」返しが引っかかっているのです。これは抜けそうにありません。どうしようかと悩んだ挙句針先をそのまま刺し進めて皮膚から出したらどうだろう?とやってみます。「うぁあ、イーテテテテ。だめだ。」痛いです。するっと抜けるようなものではありません。注射針でもすっと抜くときには、鋭い痛みが走ります。フックはカーブもあり返しもついており、その痛みたるや想像を絶するものがありました。
痛みと戦いながら、刺したり抜いたりをちょっとずつ好い加減はないか試しながらやってみます。痛みに堪えながら、脂汗がダラダラ出てきます。どうにもならなそうです。病院はできるだけいきたくはありません。
「このまま引き抜こう。」
脂汗を流し、痛みに耐えながら、この結論にたどり着いたのでした。幸いあまり深く刺さっておらず、一瞬の激痛に耐え、フックを引き抜くことはできるのではないか、出血はあるかもしれないが消毒をして止血をすれば意外にいけるのではないか。
ラジオペンチでしっかりとフックを抑えて、覚悟を決めて呼吸を整えます。息を吐いて、息を止めて…「フッ」
「うぅおあぁああぁ。」
痛みも出血もありましたが、フックは抜けました。消毒をして、血を止めて大きめの絆創膏でなんとかなりました。
魚の痛みを知った
バーブレス(釣り針の返しなし)にしたのは、すぐにフックを外し魚に負荷をかけないためであり、またリリースしやすくするためであります。裏の目的としては、自分のためでもあるのでした。釣られた魚の痛みを身をもって知ったことが大きいです。刺さったフックがバーブレスだったら、こんなに苦しむことはなかったでしょう。子どもが生まれてフライが少し遠くなったのは、これも一つあります。何か間違いがあったら怖いなぁということが、頭の隅にありました。
凡事徹底
物を片付けないということは、思わぬ失敗につながります。片付け大事です。
読んでいただきありがとうございます。よい1日になりますように。