戦う姿に心が震える
ボクシングが好きです。心が熱く震えるのです。
僕が幼い頃は、テレビでボクシングやプロレスなどの格闘技が放送されていました。プロレスでは、個性豊かな選手たちが、流血しながらも戦う姿に恐ろしくも、見入ってしまっていました。武器を持って入場し、時に観客に乱暴したりする姿も放送されていました。様々な団体のプロレスを見るのにはまっていた時期もありました。戦いの形は様々に変わっていきました。総合格闘技の黎明期あたりまで、頻繁に情報を得るようにしていたと思います。戦う男たちの姿にに憧れます。
ボクシングの魅力
僕は、ただの格闘技に熱くなる素人のファンです。その僕から見ても、ボクシングはとてもスリリングで熱くなるそして知的な駆け引きも感じる特別な格闘技です。最近は、アマゾンプライムやLeminoなどで、ボクシングのビッグマッチが見られます。欠かさずに見るようにしています。
限定された中で、洗練された技術
ボクシングは、手のみを使い攻撃や守備をします。フットワークなどで足は使いますが、攻撃には用いません。”手のみ”と限定されたで、相手にパンチを当てて倒すためにその技術は洗練されてきたことでしょう。様々なパンチが考え出され、当てるためのアプローチ、フットワークとの組み合わせ、右と左、上と下の打ち分け、フェイクなど技術面はより高度に組み合わされてきたでしょう。勝つためのメンタルの強化も研究していることでしょう。井上尚弥選手は、インタビューの中で相手の呼吸を見ていると答えているのを見ました。呼気か吸気かどちらか覚えていませんが、どちらかにうつりかわる瞬間に気が抜け、そのタイミングでパンチを出すと当たりやすいのだそうです。どうやってその気づきに至ったのだろう、すごいなぁとただただ感心します。日々の練習もただやるのではなく、考えながら感じながら実行しているのでしょう。
暴力ではなく、技術のぶつかり
護身術を経験したことがあります。初心者が学ぶいくつかの型を学びました。実際に使う場面はありませんでしたが、体と心を鍛え自分に自信をもつことは自分を守る上で大事だと思います。その護身術の道場でも、より実戦に近い形の練習が行われることがありました。フェンシングのようなマスクをつけて、グローブをつけて、完全な安全対策をとった上で、実戦形式での練習を行うのです。稽古をつけてくれた相手は、ボクシング経験者ではありませんでした。しかし、相手の繰り出す攻撃に、僕は目をつぶってしまい攻撃に対応したり、避けたりすることはできませんでした。学んだことを実戦にうつすまでには、壁があることを実感しました。
強い意志が現れる
そんな経験があるからこそ、ボクサーのすごさがわかります。「このパンチを出したら、右腕でガードするだろう、そうすると脇腹が開くからボディをねらおう。」こんな単純ではないと思いますが、ボクサーは、試合中相手の動きを予測しながら、試合を組み立ていくと聞いたことがあります。ただの殴り合いではないのです。技術と技術のぶつかり合い。そこに勝つという強い意志が加わると、心技体がリング上に現れ、見るものを熱く心震える経験をさせるのでしょう。
戦いに至るまでの減量なども、映画や漫画、ドキュメンタリー番組などで見たことがあります。食事制限はダイエットをした時に経験したことはありますが、ボクサーほどではありません。減量一つとっても真似できないだろうなと思います。食べることを数ヶ月我慢してまで、ボクシングで勝つという意志を貫けるだろうか。そのように考えてみても、ボクサーはすごいなぁと思うのです。
戦う男たちの姿は、僕の心を熱くします。先日の井上尚弥選手のラスベガスの試合もとても感動しました。ザワッとした場面もヒヤリとする場面もありましたが、勝利への強い意志とボクシングの知性のようなものも感じました。この試合に至るまでに、相手選手も技術を高め、減量を乗り越えてきたことでしょう。大勢の観客の中で、お互いに各々のボクシングを全てぶつけあった素晴らしい、そしてかっこいい、心が震える熱い試合でした。ボクシングは特に好きな格闘技です。これからも井上尚弥選手を陰ながら応援しています。
読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。