Cassandra Wilson “New Moon Daughter”

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声の魅力

人の声には、不思議な魅力があります。つい耳を傾けてしまうような声、自信のなさが表れている声、広い空間でもなぜか通る声、真夜中によく合う深く太い声。歌声には、歌い手さんの個性が表れます。サザンオールスターズの桑田佳祐さんの歌声は、僕にはサックスの軋みのような渋みのある音色で、サックスがブロウしているようなそんな風に感じます。この間、久しぶりに歌番組を見ていると、僕が学生の頃から大ヒットをとばしているB’zが出演していました。「B’zってテレビでほとんど見たことなかったなぁ。」と思いながら見入ってしまいました。稲葉浩志さんの容姿が若い頃のまま(言い過ぎかもしれませんが)かっこいいのです。そしてさらに、その歌声は、数十年経っても変わらないことに驚愕したのでした。声優さんも個性的な声を持っています。声優さんの発するその声で、アニメのキャラクターがありありとイメージできる。声と人格イメージがピッタリと結びつくのでしょう。そのキャラクターのアイデンティティーさえも、声色で表現しているように思います。

声の良さは、持って生まれた才能だろうか

ふと気を惹くよく通る声に憧れます。僕自身は、自分の声があまりわかりません。「いい声だねぇ。アナウンサーみたいだねぇ。」と社交辞令のように言われたことは、ありますが「本当かなぁ。どんな風に人々に響いているのかなぁ。」と気になります。

声は、持って生まれた才能なのだろうか。声は変えられるのだろうか。

ジャズをよく聴いていた頃、カサンドラ・ウィルソンのニュー・ムーン・ドォーターというアルバムに出会いました。1曲目のStrange Fruit から衝撃を受けました。魅惑的で官能的なベースとトランペットで始まり、その後加わるカサンドラ・ウィルソンの歌声。しびれました。歌声がStrange Fruitの世界を作っているのです。歌詞は単語を聞き取れる程度です。意味するところはあまりよくわかりません。けれど、(言い訳みたいですが)歌詞の意味よりも、この歌声とベースとトランペットの奏でる演奏に意味がある曲です。この曲の世界観そのものがStrange Fruitです。僕は、そう思います。続く2局目のLove is Blindnessは、雰囲気がガラリと変わり、切なさが染み入るように歌います。カサンドラ・ウィルソンは、その素敵な歌声で、世界観を作りあげているのでした。好きなジャズアルバムです。

いい声を持っている人が、パッと、スタジオに入って、歌って録音してCDが出来上がるわけはありません。人々に聴いてもらえる曲にするために、声のトレーニングや歌のトレーニング、曲の解釈研究など、大勢の人たちと作り上げているだろうことは、想像に難くありません。けれど、歌に関わりの薄い一般人は、つい「これって才能なんだろうなぁ。」「すごいなぁ。こんな声を持って生まれてきたら幸せだろうなぁ。」なんて安易に考えてしまいがちです。

声をトレーニングしよう

声について考えてみます。

  • 呼吸をしなければ声は出ない。
  • 吸気で声は出せない。(素人は)
  • 呼気で声が出る。
  • 呼吸には、口呼吸・鼻呼吸、浅い呼吸・深い呼吸、胸式呼吸・腹式呼吸がある。
  • 声は、喉を使う(使いすぎると痛くなる。)
  • 音楽の先生は、おなかから声を出そう という。
  • 腹が据わっているか、どうか声を聞くとわかる。つまり覚悟や気持ちは、声に表れる。(僕の主観)

呼吸と喉、お腹が声を出すことに大きく関わっている。声を生業にして、人々を豊かにしている人たちは、呼吸と喉、お腹をきっと毎日鍛えている。人生100年時代。まだまだ僕も声を使って生きていかなければなりません。自信を持って、朗々と自分の声でよく語れるようでありたい。

  • 腹を据えて生きること。気持ちが声に現れるため。
  • 呼吸を整えること、深く長い呼吸ができるようにすること。呼吸は、声の基礎であるため。
  • 瞑想と合わせて、呼吸を行うと効率が良いと思う。呼吸は、瞑想と深く関わっています。呼吸は、気持ちとも深く関わっています。呼吸と声には、深いつながりがあります。瞑想は、それらすべてを取り入れることができます。

良い声に近づくために、日々瞑想を取り入れてみようと思います。

読んでいただき、ありがとうございます。良い1日になりますように。

 

 

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