カレーライス大好き
カレーライスがご馳走でした。幼い頃は、野菜や果物は常に食べられるほど多くあったものの、美味しく調理された料理といえばカレーライスくらい…、といった環境で育ちました。カレーライスの時は、大盛りにしてお腹がいっぱいになり苦しくなるまで食べました。カレーライスが大好きで、幸せな時間でした。
「あっ、そうか、そうだったんだぁ。」と気づきました。僕が調理をしないルーツは、ここにあったのかもしれないと、今気付いたのでした。
カレールーは素晴らしい
カレーライスは、市販のルーを使えば、ほぼ当たり外れなく、あまり手間をかけずとも美味しく作ることができる料理です。そう気付いたのは、一人暮らしを始めた頃です。必要に迫られ自炊をし、初めて作った料理らしい料理は、カレーだったと思います。作るのに慣れてくると、豚肉から牛肉に変えたり、肉ではなくてシーフードにしたりして調理していたこともあります。ニンジンやジャガイモなどをゴロゴロと大きく切り、その野菜の美味しさを味わっていたこともあります。具材を炒める時に、ニンニク好きな僕は、ニンニクを大量に具材とともに炒めて食欲が増進されるおいしいカレーライスを作ったこともありました。（あくまで自己満足ですし、カレールーは、どのように作ってもたいがい美味しく出来上がる素晴らしい商品です。）
麻婆豆腐を作ろう
カレー作りに慣れてきた頃だったと思います。鶏ガラを購入し、ぐつぐつ煮込んでスープを作りそこから麻婆豆腐を作って、家族に食べてもらったことが一度だけありました。みなさんおいしいと言ってくれました。それは、とても嬉しいことでした。自分で食べてみても、確かにおいしいなぁと思いました。大量に作ったのですが、一晩でなくなったように記憶しています。特に麻婆豆腐の素のようなものを使ったわけではなく、すべて一から調理したのです。我ながら、よくできたものだと思います。
けれど、僕がそこまで手をこんだ調理をしたのは、これが最後のような気がします。麻婆豆腐を作るのには、半日かかりました。そして、初めてということもありますが、鶏ガラから調味料や具材までを入手するのに大変な労力と費用がかかりました。
「とてもじゃないが、こんなの毎日続けられん。こんなに大変なら、もっとシンプルで安価な料理でいいや。」
そんな風に感じたはずです。そして、その考え方は、今も僕の奥底に流れています。カレーライス程度であれば、気合を入れて作ることもあるにはあるけれど、そこまで手間をかけるんだったら、2分で茹で上がるそうめんでいいやという気持ちになるのも確かです。僕には、料理人として才能は全くなさそうです。（当たり前ですが。）
カレーは素晴らしい！
家族の作るカレーも、市販されているレトルトも、ファミレスでいただくカレーも、カレーうどんもカレー味のポップコーンも僕は大好きです。世の中にカレー味が嫌いな人がいるということが信じられないほど大好きです。あれほど、おいしいものはないのになぁ。
お読みいただきありがとうございます。良い１日になりますように。
