あれ?ここはどこだ? あぁっ やってしまった!
かつて電車通勤をしていた頃のことです。
英会話は、楽しい イザカヤ イングリッシュ
仕事で外国の方と関わるようになり、僕がそのコーディネーター役を任された時期がありました。英語には関心があり、自分なりに勉強していました。この任務を通じて、自分の英語が通じる喜びを知りました。やってきた勉強の仕方も間違ってなかったと自信を持てました。仮にStevieさんとします。Stevieさんと同僚を誘い、幾度となく飲み会を開きました。日本の文化が好きな方でしたので、英語で話す日本のアニメや映画、ゲームなどでとても盛り上がり、楽しい時間でした。ゲームの話題に及んだ際、小・中学生の頃に熱中したゼビウスというシューティングゲームの名前が出てきたときには、大興奮しました。「ゲームってすごい!海外の方も熱中している!」「世界がゲームでつながっている!」日本が世界とつながっていることをここまで深く感じたことはなかったのでした。海外への渡航経験のない僕は、英会話の楽しさを英語学習人生の中で初めて感じたのでした。飲み会の場で英会話が鍛えられ、自信を深めていきました。僕の英語はイザカヤイングリッシュです。時間が経つのも忘れ、終電に間に合うギリギリまでお酒を飲みつつ、英会話を楽しみました。
折り返しの終電で
僕が利用していた電車は、終点までつくと、きた方面へ再び折り返しました。職場のある駅から終点まで利用していました。だいたい40分くらいの行程です。お酒も入っているので、眠ってしまうのは容易に予想できます。乗り過ごしが怖いので、タイマーをかけます。バイブ機能という優れた機能が、僕の大切なパートナーでした。ですが、その優秀なパートナーも気まぐれになることもあるのでした。(実際は、バイブ機能も効果を発揮しないほど眠っていたのですが…。)
人々の優しさと愚かな僕
大変親切な方がいて、終点で降りる際、全く見ず知らずの方が肩を叩き、「終点ですよ。」と声をかけてくださったことがありました。そこで、「はっ!」と目を覚まし「あっ、あっ、ありがとうございます。」と慌てふためきながら、お礼を言い、電車を降りたのでした。大変ありがたいです。人の思いやりや優しさを心からありがたいと思いました。今後終点で、眠っていて降りそうにない方がいたら、声をかけようと誓ったのでした。
けれど、いつもそうとは限りません。終点に着くと、今度は反対向きの方面に向かう人々が乗り込んできます。誰にも気付かれずに眠り呆けていると、乗り込んですぐに寝た人みたいに見えるのです。(客観的に見ていたわけではないのですが、きっとそう見えていたはずです。)結果、誰にも声をかけられずにまた元来た職場方面へと電車は戻っていくのでした。
いくところまで行き、車掌さんに「終点ですよ。」と言う冷めた声とともに起こされました。「またか、こんな人もいるもんだなぁ。」と半分呆れたような対応です。「あっ、どこですか?」「終点の○○です。もう電車はありませんよ。」
あぁ、やってしまった。どうしよう…、どうやって帰ろう。
お酒を飲んだ後なので、眠りたい。けれど寝られる場所など知らない。近くに宿泊施設はあるのか、家族への連絡はどうするか、どんな反応されるだろうか、どうしようか、思案にくれながら駅の構内を出て、駅前に出ます。当たり前ですが、真っ暗でコンビニくらいしから入れるところはなさそうです。今からチェックインできるようなそんな宿泊施設もなさそうです。
「あぁ、飲み会の店の近くで宿泊すればよかったなぁ。」今更思ってもしょうがありません。結局、タクシーで自宅まで戻ることにしました。タクシー代は、なんと20000円。飲み会が4〜5回はできた額です。そのあとしばらく、厳しい言葉を浴びせられ、僕は肩身の狭い思いで慎ましく生活したのでした。
失敗から学ぶ
この失敗は1度で終わらず、3〜4回ほど繰り返してしまったのでした。一度は、電話で険悪な雰囲気になり、明け方まで歩いて始発の電車で帰ったこともありました。失敗から学べなかった僕は、愚かだったなぁと反省しています。
読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。