素晴らしい本との出会い
1週間ほど前から、密かに実践していることがあります。
相手を自分ごとのように大切にする
「相手を自分ごとのように大切にする。」ということです。人との関わりは生きていく上で、とても大きなウェイトを占めます。人の悩みのほとんどは人間関係からくるものです。「相手を自分ごとのように大切にすること」ができたら、良い人間関係ができ、それらは広がりを見せる。数年後には、良い職場になり、良い社会になり、よい国になっていく。
でもこれが、難しいのです。帰宅してから、反省する日々です。職場に行くとつい仕事をこなすことで精一杯になる。長年の積み重ねといいますか習慣の恐ろしいところでもあります。今までのやり方を打破するのができないのです。職場の同僚とのやりとりや顧客への対応もどちらかと言えば仕事上の対応で、自分ごとのように大切にできたわけではないことが実践してみて実感します。つくづく僕は自己中なのだなぁと思わせられる日々です。
部下の話を聞いて、困っている仕事を肩代わりするのが相手を思うことなのか、叱咤激励し(令和の時代、余計に理解を得られないように思いますが…)失敗させながら身につくように促すことが相手を思うことなのか…、そんなことすら迷うことがあります。部下に話をするときの、話し方の判断も「違うなぁ、間違ったなぁ。」と帰り道で歩きながら反省することしきりです。
大富豪アニキの教え 兄貴(丸尾孝俊)著 ダイヤモンド社
図書館でふと目に止まった本でした。表紙を見ると、南国をイメージさせる絵を背景にタバコをふかした大富豪だと思われる男性が描かれています。タイトルも”大富豪アニキの教え”ですので、「どんなアニキだろう?」「金儲けの仕方の本なのだろうなぁ。」「ズルして金儲けをするための指南書のような本っぽいなぁ。」と思いましたが、図書館で借りられる5冊枠の5冊目に適当な本がなかったので、手に取ったその本をそのまま借りたのでした。家に帰り、借りてきた本にざっくりと目を通しました。その中で、目を通すどころかじっくり読ませられたのが、「大富豪アニキの教え」兄貴(丸尾孝俊)著(ダイヤモンド社)です。
金儲けの指南書などではありません。人生論であり、日本人論であり、仕事論であり、人としての生き方が満載の熱量を感じる本でした。この本は、ほぼ実話だそうです。ものすごく器の大きな人物もいるものだなぁと思いました。著者の中でアニキが語るように、昔の日本にはみんなを大切にする共同体のような一体感があったように、僕も思うのです。「あぁ、そうだ。頑固親父も多かったけれど、そんな雰囲気が確かにあった。」そう思わせてくれました。
本の中で兄貴が語る一番大切なこと。それが、「相手を自分ごとのように大切にする心」です。日々の生活の中で大切にしようと、ここ数日意識をしてみましたが、前述の通りです。
改めて読み返しました。「相手との共通点を見つける。」「相手のために実際に行動をする。行動を起こす。」ことを加えて実践してみようと思います。
金儲けの指南書などでは、ありませんでした。(失礼しました。)本の中で語られるようなアニキのようなお金の使い方は、今僕には限りなくできないけれど、別の形で相手を大切にすることはできるのではないかと思っています。それを探りつつ日々実践しようと心に決めたのでした。
人生の指南書、生き方の指南書です。
素晴らしい本に出会えたことに感謝です。
読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。