痛みと心配
足の痛みが、日常生活に支障をきたすまでになりました。左膝から始まった違和感が、ふくらはぎや腿うらの筋肉の張りになり、足の付け根の痛みからお尻の痛みになり、座った姿勢から立ち上がる時、立った姿勢から座る時に痛烈な痛みを感じます。自動車の乗り降りは、非常に痛みを伴います。職場でも足を引きずって歩く状態、階段などは、手すりがないと上れないような状態にまでなってしまいました。そんな状態が4〜5日続いています。
病院嫌いとはいえ、判断を誤ったのでしょう。
骨のすり減り 石灰化 腰椎すべり症
病院を受診しました。自宅の近所にある新しい整形外科に行きました。新しいということと、土曜日ということもあるのでしょう、大変混んでいました。予約はしましたが、予約時刻から90分ほど、ただただ待ちました。この待ち時間も病院が嫌いな理由の一つです。待ち時間があることを見越して本を持参しましたが、心の中では「この時間で残務の整理ができたじゃん。書斎の片付けもしたかったし…。」なんて考えてしまいました。
診察の前に、レントゲン写真を撮りました。痛みの始まりとなった左膝と足の付け根、そして念の為腰の3カ所を撮りました。職場で「水が溜まったんじゃないか?レントゲンをとれば一発でわかるから、抜いてもらえば痛みはなくなるよ。」と教えてくださる方もいました。「今レントゲン写真を撮ったけれど、何がわかるのだろう…、水が溜まっているのだろうか…、溜まっていたとしたら何を使って抜くのだろう?切開などして抜くのだろうか?注射器のようなものを指して抜いたりするのだろうか?痛そうだなぁ…。嫌だなぁ。」想像ばかりが先走ります。
待合室のテレビでは、世界陸上が映し出されています。世界中のアスリートたちも、関節の痛みに悩まされている方もいるのだろうなぁ、それを表には出さずに、痛みを乗り越えて出場を果たした選手もいるんだろうなぁ…、アスリートと整形外科の医師との関わりは深そうだなぁ…、なんて考えながらボーッと見ていました。
やっと診察に呼び出され…
以前に自転車の落車による足の親指脱臼による整形外科受診でも感じたことがあります。整形外科の先生方は、実際に足を曲げたりひねったりして、触診をして痛みの強度と種類を数字と番号で分別してカルテに記録をしているようです。その看取りに「これこそプロだ!」と改めて感心しました。
僕が病院嫌いの原因となったような問診や診察ではありませんでした。「そんな問診と診察なら、いらない。自分でできる。自分の体の様子は、あなた方医者よりわかってる。そんな診察してもらうために、長い時間をまち、高い金を使っているのではない。」と不信感を抱いた病院とは大きく異なります。
関節の痛みに関する知識とレントゲン写真による分析による診察がとてもありがたく感じられる先生でした。自分の状態にも納得ができ、痛みも和らいだように感じます。心配と痛みとは連動するのかもしれません。
どうやら膝に関しては、多少の骨のすり減りが見られる程度だそうです。違和感は、単なる違和感で、それを意識しすぎて変にかばう動きをしてしまったのだろうと結果的に思います。
足の付け根には、石灰化の箇所が2カ所ほど見られました。ただ、それがそれほど悪さをしているようではないとのことでした。
念の為ということで、腰のレントゲンも撮りました。坐骨神経痛の疑いも問診から考えられたのでしょう。「痺れはありますか?」と何度か聞かれました。痺れる感覚は…、ないのです。痺れというより、痛みだよなぁと思います。腰は、「腰椎すべり症」だそうです。確かに腰のレントゲン写真を見ると腰椎が一目でわかるほどに、ずれていました。神経を圧迫することもあり、そこから坐骨神経痛を発症することもあるそうです。
僕についていえば、膝と足の付け根と腰の三要素が、今回複雑に作用して痛みになったのではないかとのことでした。僕の違和感と痛みの意識がそれを強化し変に動作を庇ってしまったところもありそうです。薬と湿布で3週間ほど様子を見て、痛みが引かないようであれば、また受診ということになりました。
心配と痛みは連動する
運動もしても良いということでした。それほど重症ではなかったようです。
「膝の違和感からふくらはぎと太ももの張りに拡大し、痛みを感じるようになった。さらに足の付け根の前側とお尻がわの痛みになり日常生活に支障をきたすまでになった。この拡大の仕方でいえば、次は上半身へと移ってくるのではないか。重大な何かがあるのではないか。」と、そこまで僕の妄想は広がり、大きな心配へと変わってきたのも事実でした。とりあえず、一安心です。心配と痛みが連動し、比例関係にありそうだということも感じられました。
腰椎すべり症について、帰宅してから調べました。症状が出ない人に含まれると思いますが、正しい姿勢を意識して過ごそうと思っています。
早速薬と湿布を使いました。だいぶ楽になりました。整形外科の先生、病院のスタッフの皆さん、ありがとうございました。待ち時間は長かったですが、安心感をいただきました。時間とお金の対価としても十分すぎるものだと思います。感謝しています。
お読みいただきありがとうございます。良い1日なりますように。