鉛筆には、魅力がいっぱい

趣味

鉛筆は、美しい

鉛筆には魅力がいっぱい。

僕が生まれた頃から鉛筆は、当たり前のようにありますが、考えてみるとものすごい製品です。鉛筆がない時代には、ものを書くという行為に至るまで、幾つものハードルがあったことでしょう。現代では、筆記に鉛筆以外のものも多数でてきていますが、それでもこの地球上から鉛筆がなくなり使えないなどという世の中を想像することが僕にはできません。地球上の営みがあちこちで滞るのではないでしょうか。鉛筆は、僕たちの生活に浸透しています。

すぐに書ける

鉛筆があれば、ひらめいた瞬間に、すぐメモに残すことができます。(手元に筆記具がある状態での話ですが)電源ボタンを押すことも、起動時間を待つことも、キャップを取ることも不要です。ボールペンの芯を出すために、カチッとする必要もありません。電話を取りながらでも、書くことができる。すぐに書けるということは、とっても大切な要素です。「これはナイスだ!というアイディア」や「あっこれ忘れてた!というタスク」は、僕の都合や時間に関係なく不意にやってきては、パッとどこかに姿を消してしまいます。トイレで…、眠りにつく前に…、歩いているときに…、いつでも筆記具を持ち歩くようにしています。(運転中は無理なのですが。)書き留めておかないと「あれ?なんかいいアイディアが思いついたはずなんだが…」「やらなきゃならないことなんだったっけ?」と忘れてしまい、思い出すのにかなりの時間を苦しむことになります。きちんと思いついたことをメモをしておいて準備を済ませていれば、効率よく良い時間を過ごせたのに、現地に行ってから思い出すなんていう最悪の事態もあります。そんな僕には、鉛筆は欠かせません。枕元にも置いています。

折れない

シャープペンシルは、芯を出すことが必要です。出し過ぎると芯が折れます。書斎には鉛筆立てを置いていて、常に数本が使える状態にあります。削ったすぐ後の尖った状態は、先が折れることもありますが、書けます。ある程度、鉛筆の芯の先が丸くなってくると最強で、机から転がり落ちてもまず折れません。

太さによって書き味が出る

書道の心得は、ありません。小学校・中学校・高校と、僕は勉強は比較的好きな方でしたが、文字はめちゃくちゃでした。「書ければいいじゃん。」「読めればいいじゃん。」そんな考えだったのです。大学生の頃、教育実習に行く機会があり、黒板に書く漢字という漢字すべての筆順がめちゃくちゃで、教官はもとより、子ども達にも指摘され教わる始末で、恥ずかしいやら情けないやらで顔が真っ赤っかになりました。
そこから僕は筆順字体字典を購入して、文字を書くにあたっては漢字1字1字を見直し、正しく学び直しました。その経験を経て、筆順は美しい文字を書く上で、非常に大切であること、ひらがなと漢字の繋がりがわかりました。文字の歴史的な重みの一端を学んだのです。
太くなった鉛筆で、閃いたアイディアをメモ用紙に素早く書き残します。美しさよりもとにかく後で見てわかるような大きさで素早くメモする。落ち着いた時にそのメモを見返すと、「あら?」とふっと目が留まるのです。味があり、美しいのです。(自画自賛は、どうかと思いますが)正しい書き順でざっとメモを書く。その鉛筆の太さが良い味わいを生み、図らずも草書のような文字になっています。綺麗に書こうという欲がないのも良いのかもしれません。メモを見返すのもちょっとした楽しみになっています。

鉛筆を削る

鉛筆は、三菱ユニやハイユニを使っています。趣味でイラストを描いたりすることもあります。(イラストとはいえ、子どものお絵描き程度です。)スタジオジブリの宮崎駿監督の部屋を雑誌で見たとき、その机上にハイユニが転がっていたのを見て、購入しました。やはり、文字を書くにも絵を描くにも素晴らしい書き味です。まさに鉛筆の最高傑作と呼ばれるにふさわしいと思います。鉛筆削りには、小刀や手動の鉛筆削りを使っています。小刀は鉛筆削り専用のものですが、ふと思い立った時のほかは、あまり使いません。ただ鉛筆を削る時の木の香を直に強く感じることができます。鉛筆は素晴らしい製品です。それに自分が手を加えて、オリジナルの手工芸を作っているような気分にもなれます。手動の鉛筆削りはCARLのAngel-5 premiumを使っています。幼い頃、家にもありました。ほぼその見た目は変わらずヘビービューティーといいますか、ザ・定番という感じです。数十年変わらないフォルム、使い心地も良いし、その仕上がりも素晴らしい。名品の一言に尽きます。電動の鉛筆削りは使いません。一度、電動の鉛筆削りを使ったところ、一気に3分の1ほどに短くなってしまい、とてつもない喪失感がありました。そんな僕には、このCARLの手動鉛筆削りは欠かせない素晴らしいツールです。

鉛筆って素晴らしい!

読んでいただき、ありがとうございます。良い1日になりますように。

 

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