桜が散って、一ヶ月ほど経ちました。桜は、この世の中に彩りを与えてくれます。寒い冬を終えて、過ごしやすくなった頃に咲き誇る桜は、彩りとともにこれから始まる日々への期待感も僕たちに与えてくれているようです。
自然の彩りに感謝して生きる
僕は、特に、花見をするわけではありません。職場も幸い「花見にみんなで集まろう!」というような勢力はなく(僕が誘われていないだけかもしれません。)、ありがたい限りです。大学生の頃サークルの集まりで、桜の有名なお城の本丸の広場で花見をしていました。桜の美しさは目に入りますが、それよりも飲んだり食べたり話したりの方が盛り上がっていたように思います。(僕も桜そっちのけでした。)挙げ句の果てには飲みつぶれてしまった人(自分も含めて)を介抱する始末…。
桜に魅せられて
桜の名所として知られる地は、圧倒されるほどの素晴らしさと見応えがあります。1年に一度、それも曜日などの日程が合えば、それはそれは限られた時期にしか見ることのできない見事に咲き誇る桜を観るために人々が殺到するのでしょう。名だたる山や大河、名城を背景に咲く桜、ずっと川沿いに続く桜や丘の上に一本だけが佇む桜。その美しさに私たちは精神的な何かを見ているのかもしれません。
見慣れた景色に、華やかさが加わる
僕は人混みが苦手なので、極力そういった場所に行くことは避けてます。家族もなんとなく理解してくれているように思います。勢いで「家族みんなで行ってみよう。」みたいになったら行きますが、基本的には行きません。人が集まらないところにも、目をうばわれ心惹かれてしまう桜は意外と多いものです。普段生活している地域の桜が咲き始めた頃に、いつもの雰囲気との違いがはっきりと感じられるとき、ハッとします。目も心もその風景にのまれてしまうようです。僕がよく参拝する近くの神社の駐車場に咲く桜も、それはそれは見事なものです。「はぁっ。」と目を奪われる時間です。自動車で通り過ぎる時、そんな瞬間的にも感じることはできますが、地面に足で立って、それを感じられるのがいいです。週末の早朝に走ることが多いので、その時に走りながら(ものすごく遅いペースです)、桜を見ています。明け方の空の色と神社がうっすらと見える神社を背景にみる桜もまた美しいです。
自然の彩りの美しさを感じられる感性を保ちたい
日本には、美しい自然が多くあります。自然とともに共存する日本の伝統文化も多くあります。日本の伝統的な建築物は、自然に調和しているなぁと思います。四季があまり感じられなくなっていますが(僕の感性の問題かもしれません)、その季節や時期に自然の美しさを感じる瞬間はあります。この国に生まれ育ったからこそ、感じる感性なのかもしれません。海外の生活経験がないので、きちんと比較できません。ヨーロッパの山並みを走る鉄道やマス釣りをしている渓谷の風景、海外のスキー場の周囲の自然もまた違う美しさがあるなぁと写真集や動画などを見て思います。外国の方々もその国の自然の中で育まれた感性を持っているでしょう。それがそれぞれの国の文化の違いを生むのでしょう。
自然の恵みに感謝の気持ちを持ちたい
自然の恵みは、僕たちに喜びを与えてくれます。人々は、その営みの中で、自然からいただいた恵みを様々な形で広く提供しているようにも思います。風景や観光、温泉やサウナ、食料、鉱物資源など周りを見ても自然からいただいたものが形を変えて、僕たちの暮らしを支えてくれています。
自然の小さな変化にも気づく感性を持ちたいなぁと思います。それは、幸福に生きることにつながるように思っています。
読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。