それは、ノーパンから始まった
大学生の頃、出かけた先で、ジーンズを購入しようと思いました。しかしお店で、ノーパンであったことに気づいたのでした。つまり、恥ずかしながら、下着を履かずにズボンを履いて出かけていましたので(当時は結構いたように思います。)、幾ら何でもパンツを履かずに試着するのは、失礼だと思い、近くの下着売り場で、安い下着を探したのでした。せっかく買うのだから、安いのはもちろん、普段履かないようなものを購入しようと思い、手に取ったのがブーメラン型のパンツです。競泳用の水着のような形のものです。購入し、試着室で着用してみると、これがなかなかスパッとしていて良いのです。無事にその日は、試着を済ませ、ジーンズを購入して帰りました。ジーンズもそうですが、パンツの履き心地に感激した僕は、もう一枚後日購入することになります。結局それを25年ほど穴が開きながらも履き続けていました。履き心地にプラスして、肌に馴染んだこともあったのだと思います。流石に…と思い、新たなブーメランタイプのパンツを探しましたが、同様のものはなかなか見つかりません。「25年も経てば流行り廃りがあるんだろうなぁ。」そう思いながら、似たようなものを探しました。安さを第1に、なんとなく似ている3枚で1500円くらいのものを購入しました。2〜3日後、手元に届いたものは、何とTバックタイプ(それも3枚同じ形)だったのです。まぁ、ものは試しと履いてみましたが、やはりお尻の辺りが寂しい感じがします。良い意味で、涼しい感じです。お尻に食い込む感覚は、今までに経験したことのないものでした。これに、スーツなどを着て、1日過ごしました。どこかズボンに申し訳ない感じ(お尻は、汚いという固定観念からでしょうか。)と、お尻の辺りがサラサラして気持ちいい感じと複雑な思いでした。以前のブーメランのように、履いているうちに手放せなくなることもあるかな…と考えながら過ごしました。1日履いてみて、「うぅん、悪くはないけれど…、休日用だな。またジョギング用だな。」という結論です。どこか落ち着かない感覚があるのです。申し訳なさが先に立つ感じといったらいいでしょうか。
風呂に入った後、慣れ親しんだトランクスタイプのパンツに履き替えました。安心感が違います。食い込み感がなく安定感もあるのです。きっと休みの日なら、お尻のサラサラ感の気持ち良さを楽しむ余裕があることでしょう。仕事中はそんな余裕はありません。ズボンの上からのパンツのラインなど気にしませんが、まぁ、仕事中は別にどうでもいいので、休みの日にお尻の主張をした服を着ればいいことです。(そんな服は持っていませんが。)走るときには、余計な布が腰回りを干渉することがないので、良さそうです。(食い込み感が気になるかもしれませんが。)
またその翌日、2枚目のTバックパンツを履いて出勤しました。「うん、ありかも。」と思えてきました。慣れてきたことが大きいです。ありだなと思えるようになってきたのには、「身軽な感じがしていい。」というところがあります。靴下も、くるぶしの上までが僕の中では当たり前だった時代から、ショートの靴下の時代がやってきて主流派となりました。冬以外は、ショートの靴下で過ごしています。もしかしたら、パンツでもそのような時代の変化が僕の中で訪れるかもしれない、そんな1週間を過ごしました。
読んでいただきありがとうございます。良い1日になりますように。